07図形の書式設定|2. 挿入オブジェクト
[PPTラーニング] の学習ページ [2. 挿入オブジェクト]-[07図形の書式設定] の学習内容です。
使用しているバージョンは、Windows 11 / PowerPoint 2024 です。
学習の操作確認でご利用いただけるよう サンプルの プレゼンテーション ファイル を用意しております。
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1.図形の書式の概要
1) 図形の要素
スライドに挿入した図形は既定の書式が設定されますが、後から自在に色や効果を設定していくことができます。
設定は組み合わせることにより、無限のようにあります。
まずは、書式設定していく対象として 図形の要素を把握しておきましょう。
図形には、図形内部の背景と図形周囲の枠線の2つの要素があります。
さらに内部にテキストがある場合、そのテキスト文字の背景(フォントの色)と文字の輪郭(枠線)の要素があります。
つまり、内部に文字がある図形を編集するとき、図形とテキスト、それぞれに内部の背景書式と周囲の枠線の書式、計4つ設定箇所が存在することになります。
テキスト ボックス を挿入して文字を入力したとき、図形の背景と枠線は設定なし、文字の輪郭は設定なし、文字自体の背景色(フォントの色)のみの設定となっています。
図形を挿入して内部に文字を入力し、テキスト ボックスと同じ見栄えに設定することもできます。
2) 図形の書式の設定場所
図形の編集で使用する リボン上にある設定場所は次の5か所、2つのタブにあります。
- [ホーム]タブ-[フォント]グループ ...テキストの文字書式
- [ホーム]タブ-[段落]グループ ...テキストの段落書式
- [ホーム]タブ-[図形描画]グループ ...図形の書式全体
- [図形の書式]タブ-[図形のスタイル]グループ ...図形の書式全体
- [図形の書式]タブ-[ワードアートのスタイル]グループ ...テキストの図形的書式
書式の一覧が表示されるコマンドは、ポイントするだけで 書式をプレビューしてくれますので、感覚的に選んでいくことができます。
3) [図形の書式設定]作業ウィンドウ
リボン上や、対象を右クリックして表示されるコマンド以外に、詳細に設定できる [図形の書式設定]作業ウィンドウ があります。
[図形の書式設定]作業ウィンドウ は2段構造になっており、図形の書式の場合と テキストの書式の場合と、さらにその中で項目が分かれています。
[図形の書式設定]作業ウィンドウ の表示方法は、次の3つとなります。
- 図形を右クリック-[図形の書式設定]
- [図形の書式]タブのグループ右下にある ダイアログ ボックス起動ツール
- コマンドからの一覧下にある、[その他の○○] や [○○オプション] のコマンド
図形内のテキストが選択されている状態で右クリックしたショートカット メニューでは、[文字の効果の設定] をクリックすると [図形の書式設定]作業ウィンドウ の [文字のオプション]、[図形の書式設定] をクリックすると [図形の書式設定]作業ウィンドウ の [図形のオプション] が開きます。
[図形のオプション] 配下、[文字のオプション] 配下には、次の設定があります。
- ① 塗りつぶしと線 ...塗りつぶし、線
- ② 効果 ...影、反射、光彩、ぼかし、3-D 書式、3-D 回転
- ③ サイズとプロパティ ...サイズ、位置、テキスト ボックス
- ④ 文字の塗りつぶしと輪郭 ...文字の塗りつぶし、文字の輪郭
- ⑤ 文字の効果 ...影、反射、光彩、ぼかし、3-D 書式、3-D 回転
- ⑥ テキストボックス ...テキスト ボックス
[図形の書式設定]作業ウィンドウ を表示したまま、別の対象を選択すると、選択した対象の書式設定となります。
例えば 違う図形を選択したら その図形の書式設定、また、スライド上の何もないところを対象とすると [背景の書式設定] が表示されます。
選択を変えながら、次々と設定できるので便利です。
作業ウィンドウのサイズ変更・フローティング ウィンドウ化
作業ウィンドウは、既定で右端に表示されます。ある程度の場所を取りますので、スライドの表示が小さくなってしまったり、編集しづらくなったりしがちです。
対処方法として、作業ウィンドウの左の縦の境界線上にマウスを合わせると、マウス ポインターは両向き矢印となり、ウィンドウ幅を変更することができます。
作業ウィンドウをスリムにすると作業領域が広がります。
この操作は、作業ウィンドウ の タイトル バー の下向き矢印をクリックし、[サイズ変更] からも行うことができます。
その他、作業ウィンドウのタイトルあたりにマウスを合わせると、マウス ポインターは四方の矢印となり、そのままドラッグすると、作業ウィンドウを切り離し、ダイアログ ボックスのようなフローティング ウィンドウにすることができます。
これで任意の位置、サイズにして 作業ウィンドウ を使用できます。
この操作は、作業ウィンドウ の タイトル バー の下向き矢印をクリックし、[移動] からも行うことができます。
作業ウィンドウを元のようにドッキングするには、作業ウィンドウのタイトル部分をダブルクリック、または PowerPoint のウィンドウ右端を超えるようにドラッグします。
同様に、左端に作業ウィンドウを配置することもできます。
このあと、図形の塗りつぶし、図形の枠線、図形の効果、文字の塗りつぶし、文字の輪郭、文字の効果の設定を順に見ていきます。
2.図形のスタイル
1) 図形クイック スタイル
図形の背景色、枠線の色、フォントの書式が含まれた ひな形スタイルを図形に素早く設定できる [図形クイック スタイル] があります。
対象の図形を選択し、次の場所から設定できます。
- [ホーム]タブ-[図形描画]グループ-[図形クイック スタイル]
- [図形の書式]タブ-[図形のスタイル]グループ-[図形クイック スタイル]
- 図形を右クリック-ミニ ツールバー-[図形クイック スタイル (スタイル)]
クイック スタイル は、選択されているテーマにより 配色やフォントが違ってきます。
クイック スタイル の一覧上段に [テーマ スタイル]、その下に [標準スタイル] とあり、標準スタイルには 無理つぶしの色が透明や半透明の設定のものもあります。
図形を挿入したときの既定の図形は、図形クイック スタイルの左から2番目、上から2番目の書式となっています。
既定の図形を変更
図形を挿入したときの既定の書式をほとんど使用せず、よく使用する書式が別にあるのであれば、その書式を既定にしておくと、1つ操作が省略されて効率的です。
その設定方法は簡単、次のとおりです。
任意の図形を用意し、既定としたい書式を設定します。
設定した図形を選択、右クリック-[既定の図形に設定] を指定します。
設定した既定の図形の設定は、プレゼンテーション ファイル 単位となります。別の プレゼンテーション では、別の既定を設定することができます。
独自の既定の図形を設定後に、初期の既定に戻す場合は、図形クイック スタイルの左から2番目、上から2番目を指定すれば戻ります。
2) 図形の塗りつぶし
図形の塗りつぶし は、図形内部の背景設定のことで、かなり頻繁に使用される設定です。
図形の塗りつぶし は、次の場所から設定を行います。
- [ホーム]タブ-[図形描画]グループ-[図形の塗りつぶし]
- [図形の書式]タブ-[図形のスタイル]グループ-[図形の塗りつぶし]
- 図形を右クリック-ミニ ツールバー-[図形の塗りつぶし (塗りつぶし)]
[図形の塗りつぶし] をクリックすると、下図のような設定項目が表示され、自由自在に 図形内の背景設定を行うことができます。
[図形の塗りつぶし] より指定できる設定は、まとめると、次の4つのパターンとなります。
- [テーマの色]、[標準の色]、[塗りつぶしの色]、[スポイト] ...単色のベタ塗り
- [塗りつぶしなし] ...背景なし(透明)
- [図]、[テクスチャ] ...画像はめ込み、敷きつめ
- [グラデーション] ...現在の色を含めた既定パターンのグラデーション
[塗りつぶしの色 (その他の塗りつぶしの色)] をクリックすると、[色の設定]ダイアログ ボックス が表示されます。(下記ヒント参照)
[図] をクリックすると [図の挿入] が表示され、[ファイルから]、[ストック画像]、[オンライン画像]、[アイコンから] より図を選択し、背景に画像を挿入することができます。
[グラデーション] では、現在の 塗りつぶしの色 を使用した、さまざまなバリエーションのグラデーションの一覧が表示されます。
一覧にないグラデーションは、一番下の [その他のグラデーション] をクリックし、[図形の書式設定]作業ウィンドウ で自在に作成することができます。(下記ヒント参照)
[テクスチャ] では、組み込みのテクスチャ画像の一覧が表示され、指定したテクスチャが図形内に敷き詰められます。
一覧にないテクスチャ画像や、間隔、配置を変更する場合は、一番下の [その他のテクスチャ] をクリックし、[図形の書式設定]作業ウィンドウ の [図形のオプション]-[塗りつぶしと線]-[塗りつぶし (図またはテクスチャ)] で設定することができます。
[色の設定]ダイアログ ボックス
[テーマの色] や [標準の色] にない色を設定したい場合は、[図形の塗りつぶし]-[塗りつぶしの色(その他の塗りつぶしの色)] をクリックし、[色の設定]ダイアログ ボックス を使用します。
[色の設定]ダイアログ ボックス には、色パレットより色を指定できる [標準]タブ と、虹色グラデーションの色合いから色を選択したり、数値設定で色を作れる [ユーザー設定]タブ があります。
例えば、[標準]タブ で色を選択し、そのまま [ユーザー設定]タブ を開くと、グラデーションの中での 選択した色の位置に印が付きます。
右の縦のバーには、選択した色の 明度によるグラデーションが表示され、現在の色の位置がわかります。
グラデーション上をクリックすると、その位置の色を作ることができます。
また、選択した色の値が表示され、値での設定が可能です。
Hex の値は、ウェブデザイン、グラフィックデザインなどで使用される 16進数で表されるカラーコードです。
両方のタブの下部には、透けて見えるような透明度を指定する [透過性] の設定もあります。
スポイトの使い方
[スポイト] を使用すると、スライド上にある色と、同じ色を設定することができます。
手順は、色を設定したい図形を選択しておき、[スポイト] をクリックします。
マウス ポインターがスポイト型になり、同じにしたい色のところでクリックすると、選択していた図形の色がクリックした色に設定されます。
スポイトで指定する色は、スライド、画像、文字からも可能です。
[書式設定]作業ウィンドウ だけの塗りつぶし設定
[図形の書式設定]作業ウィンドウ を表示し、[図形のオプション]-[塗りつぶし] には、リボンからできる設定を含めた塗りつぶしの詳細設定ができます。
作業ウィンドウ のみでの塗りつぶし設定は次の4つです。
- 塗りつぶし(グラデーション) ...自在なグラデーションの作成(下記)
- 塗りつぶし(図またはテクスチャ) ...指定した画像、テクスチャの 透明度や配置などの詳細設定ができる
- 塗りつぶし(パターン) ...2色のパターン柄を作成
- 塗りつぶし(スライドの背景) ...その位置の背景と同化する塗りつぶし、重なった図形を前面にしても背景のと同じ色柄を表示できる
グラデーションの作成
既定にない配色や違う角度など自由なグラデーションを作成したい場合は、[図形の書式設定] を表示し、[図形のオプション]-[塗りつぶしと線]-[塗りつぶし(グラデーション)]オプション を選択します。
いくつかの項目を設定しながら、グラデーションを自由に作っていくことができます。 特に設定の順番はありません。
- 既定のグラデーション ...テーマの色のグラデーションを選択
- 種類・方向・角度 ...グラデーションの向きやパターンを作成
- グラデーションの分岐点・色・位置 ...各分岐点上の色を設定、分岐点は移動、追加、削除ができ、グラデーションを作成
- 透明度・明るさ ...選択している分岐点の色の透明度や明るさを指定
- 図形に合わせて回転する ...図形を回転したときに、グラデーションも一緒に回転させるかどうか
分岐点は、位置でクリックして追加したり、ドラッグして移動や削除をしたりすることができます。
3) 図形の枠線
図形の枠線を別途設定することができます。直線や矢印などは、枠線の設定のみとなります。
図形の塗りつぶしと同様、枠線の設定は次の場所からとなります。
- [ホーム]タブ-[図形描画]グループ-[図形の枠線]
- [図形の書式]タブ-[図形のスタイル]グループ-[図形の枠線]
- 図形を右クリック-ミニ ツールバー-[図形の枠線 (枠線)]
[図形の枠線] から表示される一覧には、さらに次のような設定項目が表示され、設定を行うことができます。
まとめると、次の4つのパターンとなります。
- [枠線なし] ...枠線を非表示
- [テーマの色]、[標準の色]、[その他の枠線の色]、[スポイト] ...枠線の色設定
- [太さ] ...9種類、6ptまでの太さ
- [スケッチ] ...PowerPoint2021 からの機能、3種類の手書き風の線
- [実線/点線] ...ドット、破線、点線など7種類
- [矢印] ...線形の図形のみ、10種類の矢印パターン
[書式設定]作業ウィンドウ だけの枠線設定
図形の塗りつぶしと同様に、[図形の書式設定]作業ウィンドウの [図形のオプション]-[塗りつぶしと線]-[線] では、上記設定を含めた、詳細設定ができます。
作業ウィンドウ のみでの線の設定は、下記の項目があります。
- 透明度 ...線にも透明度を設定
- 幅 ...細やかな値の設定、6pt以上の幅も可能
- 一重線/多重線 ...二重線、三重線など
- 線の先端、線の結合点 ...線の先端の状態、曲がり角の状態を指定
- 始点・終点 矢印の種類、矢印のサイズ ...矢印の状態を指定
- 線 (グラデーション) ...線にもグラデーションの設定
4) 図形の効果
図形の効果は、図形に影を付けたり回転させたり、本来の図形に効果的な付加設定を行うことができます。
図形の効果には、次の設定があり、組み合わせることもできます。
- [標準スタイル] ...効果のひな形
- [影] ...図形にさまざまな方向の影を設定
- [反射] ...図形の下に反射した様子を設定
- [光彩] ...図形の周囲に光彩を放つ様子を設定、[その他の光彩の色] で色も変更可能
- [ぼかし] ...図形の周囲にぼかしが入り、フェードアウトする様子を設定
- [面取り] ...さまざまなパターンの面取りを設定
- [3-D 回転] ...図形が立体的さまざまな方向へ回転した様子の設定
図形の塗りつぶし、枠線と同様、図形の効果の設定は次の場所からとなります。
図形の効果においても、[図形の書式設定]作業ウィンドウの [図形のオプション]-[効果] では、上記設定を含めた、詳細設定ができます。
透明度、角度、向き、距離、サイズなど、さまざまな詳細設定を行うことができます。
3.ワードアートのスタイル
1) テキストの書式編集
PowerPoint では、テキスト ボックス、図形内に書いたテキスト、挿入したワードアート、プレースホルダーのテキストなど、入力したテキストはすべて、図形の扱いで編集します。
図形の扱いができず編集できないテキストがあるならば、それは画像と思われます。
テキストの書式は、次の場所から設定することができます。
- [ホーム]タブ-[フォント]グループ ...フォント サイズなどの文字書式
- [ホーム]タブ-[段落]グループ ...中央揃えなどの段落書式
- [図形の書式]タブ-[ワードアートのスタイル]グループ ...図形としてのテキストの書式設定
[ホーム]タブ の [フォントの色] と、[図形の書式]タブ の [文字の塗りつぶし] の単色の設定は、連動しており 同じ結果となります。
テキストにも 先の図形の設定と同様、塗りつぶしの色 と 枠線(輪郭)との設定がありますが、テキスト ボックス に入力したテキストなど(ワードアートのクイック スタイルを設定していない)は、枠線なし の状態です。
図形としてのテキスト編集は [ワードアートのスタイル]グループ で書式設定します。
先の [図形のスタイル]グループ の設定と 操作性は同じ、コマンドも共通点が多いので、ポイントとなるところのみをご紹介していきます。
2) ワードアートのクイック スタイル
[クイック スタイル] は、見栄えのよいひな形のスタイルを一覧から選択できます。
[クイック スタイル] と [挿入]タブ-[テキスト]グループ-[ワードアートの挿入] のスタイル一の覧は、同じものです。
[ワードアートの挿入] では、スライド中央にタイトルのような 大きいサイズの文字が 新規で挿入され、その後に内容を入力していきます。
すでに入力された文字に適用する場合は [クイック スタイル] を使用します。
3) 文字の塗りつぶし、輪郭、効果
入力されている文字の 図形としての編集には、[文字の塗りつぶし]、[文字の輪郭]、[文字の効果] があります。
先の 図形での、[図形の塗りつぶし]、[図形の枠線]、[図形の効果] と同じ要領での操作となります。
[文字の塗りつぶし]、[文字の輪郭]、[文字の効果] の中で、図形の設定と1つ違うコマンドが、[文字の効果] の [変形] です。
変形では、横または縦に表示されている文字の並びを 波状にしたり円形にしたりすることができます。
3) 文字のオプション
各書式は、[図形の書式設定]作業ウィンドウの [文字のオプション] で、詳細な書式設定ができるようになっています。
文字のオプションの下は、[文字の塗りつぶしと輪郭]、[文字の効果]、[テキストボックス] の3つに分かれており、操作性は 先の図形と同様です。
図形内のテキストの位置を調整
例えば四角形などの図形にテキストを直接入力すると、中央に文字が入ります。
図形内のテキストの基本的な配置は、[ホーム]タブ-[段落]グループ の次の場所での設定となります。
- 水平方向の配置 ...[左揃え]/[中央揃え]/[右揃え]
- 垂直方向の配置 ...[文字の配置]-[上]/[上下中央]/[下]
もう少し微細に配置したい場合は、[図形の書式設定]作業ウィンドウ の [テキスト ボックス] の上下左右の余白で設定します。
下記2つの場所での設定は同じで、連動しています。
- [図形のオプション]-[サイズとプロパティ]-[テキスト ボックス]
- [文字のオプション]-[テキストボックス]-[テキスト ボックス]
その他、次のような方法も考えられます。
- [段落]ダイアログ ボックス で、水平方向は [インデント]、垂直方向は [行間] を数値設定
- 水平方向のみの場合は、図形にを挿入したテキスト前後にスペースを挿入、スペースの フォント サイズ等で調整
- 図形にテキストは挿入せず、別に テキスト ボックスに文字を書いて、図形と重ねる
おすすめの設定は、あとから他の人も設定を見つけやすい、テキスト ボックス の 余白設定か、図形にテキスト ボックスを重ねる方法です。
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